投資家としての最重要な関心事は、投資対象になる銘柄が値上がりするか否かです。アメリカの優秀企業は、日本の大企業に比べるとはるかに膨大な利益を計上しています。従って、株価が上昇する可能性も高いのです。
見返り率が高い:
会社の業績情報は明確にかつ迅速に開示される。経営者は利益を追求し、前向きの戦略を展開している。会計監査も客観的に行われ、その上政府
も株式市場も一般株主の利益を保護してくれる。さらに、経営者は経営の専
門家であり、アメリカを代表する有能な人材が企業を指導している。これだ
けでも、十分に対米投資を真剣に考える理由になります。が、アメリカ株式
を推薦する理由として、さらにもっと基礎的な要素があります。それは、見
返り率が高いということです。優れた経営、情報の開示、公正な取引などの
要素が組み合わされば当然の帰結ではありますが、アメリカ株式への投資見
返り率は、日本株よりはるかに高いのが実情です。
本年3月29日、ダウ工業平均値は 10,000 を越えました。1982年 にはまだダウ平均値は 1,000 ドルでしたから、約20年間で株価は10倍に 跳ね上がった計算になります。本年12月初旬現在、ダウ平均値はすでに
10, 300 ドル近辺にあり、またナズダック市場は史上最高値をこの2ヶ月間
更新し続けている状況です。ダウ工業平均値は、主に大手製造業銘柄30社
の株価を指標化したもので、必ずしもアメリカ株式の全体像ではありませ
ん。昨今その重要性を増しているテクノロジー産業界で活躍するインテルだ
とかマイクロソフトの銘柄は、店頭株式市場、つまりナズダックで取引され
ています。そのナズダックの指標は、過去4年間で250%を越える成長を
示しています。今年はすでに現在値で60%の成長です。
アメリカ株式の圧倒的な魅力:
1.投資家を保護する規制環境が整備されている。
2.情報開示の原則が樹立され、投資家は銘柄の評価材料を豊富に 与えられている。
3.企業経営者が優秀であり、収益の向上に専念している。
4.実績として投資見返り率が安定していて、かつ優れている。
初めに定義した「投資家の資格」を備えておられる方、是非とも米国株式への投資の準備を始めてください。日本でも本年10月に證券会社のコミッションが完全に自由化されました。またアメリカの代表的なオンライン證
券会社であるチャールス・シュワッブ社だとか、E*トレード社、あるいはDLJ
ダイレクト社が、日本のパートナー企業と手を組んでサービスを開始、日本
の一般投資家も米国株に直接投資できる環境が整いつつあります。
今後の本マガジンのテーマ予告:
今後、毎回のマガジンにて、以下のようなテーマで米国株式への投資の手引
きを展開していく予定です。(順不同)
- 證券取引所の種類(NYSE とナズダック、インスティネットなど
の電子取引所)
- オンライン證券会社での口座の開設の仕方
- 銘柄の選択に役立つ情報源トップ10件
- 買い時と売り時(安く買って、高く売る)
- マージン・アカウントのリスクとリウォード
- ミューチュアル・ファンドのつまらなさ
- 老人用、怠慢者用の債券市場
- オンライン取引に役立つインターネット・サイト
- 株式売買の成功事例、失敗事例、オダニ・アキラの経験値
- 無料で入手できる企業情報、産業情報
- 米国市場に上場している日本企業銘柄の評価(ソニー、ホンダ、 キョ ーセラ、NTT、東京三菱銀行、などなど )
- フルサービス・ブローカーを用いる愚かさ
- アメリカ株式市場のバブル崩壊を予測する、日本の無知無能アナリスト達
- 超安全な投資銘柄10選などなど。
アメリカ株を購入するにあたって今後どのような情報を求めているか、取り
扱うべきテーマなど、あるいは質問など 、E メイル([email protected])にて
どしどしお寄せください。
迅速にお答えします。
オダニ・リサーチはファイナンシャル・アドバイザーでもありませんし、特定の銘柄や證券会社の利益を代表するものでもありません。投資家に
代ってポートフォリオを運営することもしていません。コミッション収入な
ど一切ありません。本コラムは一般投資家の参考になる情報を提供する「独
断と偏見に満ちた戯言」であるとご理解ください。ここで提供する情報はす
べてオダニ・リサーチ社の社長兼主任研究員オダニ・アキラによる10年間
以上のアメリカ株への投資経験に基づいたものです。読者の投資成績が良く
ても悪くても、責任は負いません。
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