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4.  米国企業への投資の魅力

    何故、今日本市民としてアメリカの株式へ投資するべきなのか、その魅力の説明を続けましょう。


有能な企業経営者:

    前回に続いて、第3の魅力はアメリカ企業の経営者です。日本の経営者に比べてはるかに優秀だという事実です。勿論、優秀であるか劣っている かの「ものさし」は国によって異なるでしょうが、あくまでも投資家の目で みての基準です。株価を押し上げる最大の要素である「収益を上げる能力が あるか否か」という基準を当てはめると、アメリカ企業の経営者は圧倒的に 強い、という事実が数字で証明できます。

    フォーチュン誌が毎年世界の多国籍企業の業績を比較分析しています。売上高ではまだまだ日本企業も上位にランクされますが、利益額だとか利益率を基準にすると日本企業は世界の優秀企業リストにはほとんど登場しませ ん。アメリカでは電話会社だとか銀行、證券会社、製薬会社が毎年2桁の対 売上・利益率増加を計上するのが日常茶飯事です。電球から、プラスチッ ク、機関車からジェット・エンジン、医療機器から金融まで営むコングロマ リットであるジェネラル・エレクトリック社の営業利益率は16%を越えて います。コンピュータ・ソフトの会社では、利幅が50%を越えるものもざ らにあります。

    利益が上がれば、それを先行投資してさらに業務を拡大することができます。企業買収もできるし、海外進出も可能になる。新しい技術への設備投資をして運営効率を高めることもできます。また未来の成長を約束する研究 開発への投資も可能です。私企業は利益なしに長年存続することはできませ ん。アメリカには系列銀行による株の持ちあい援助だとか、公的資金の援助 は有りませんので、強い企業だけが生き残ります。強い企業の株価は上昇す るのが原則です。

    アメリカ企業の経営者は、大学院にて法律や経営学を勉強したインテリ・エリートが多いのです。また経営者になるための専門的な訓練を社内外で受けた経営のエクスパートです。よりチャレンジングで待遇の良い職場を 求めて、勤務先を何回も変える人もいれば、業界で才能を認められるとヘッ ドハンターによって抜擢されて、別会社の社長職に移転昇進する者もいま す。年功序列制のもとで「会社への忠誠心が強い」とか、技術力があると か、営業成績が良かったという理由では大企業の社長にはなれません。営業 だとか製造の技能、あるいは技術者としての腕と、経営のノウハウは明確に 区別されます。経営の責任者として何千人、何万人という社員を率いていく リーダーシップ能力を持ち、また次世代の世界へと企業体を導いて行くビジ ョンや哲学を持ったリーダーが、入念に教育され、選択されていきます。

    素人が経営する日本企業よりは、専門家が経営するアメリカ企業の方 が、投資対象としてはより安全であることはお判りいただけるでしょう。


    「早い所、どのような企業に投資すれば大きな見返りを期待できるのか、教えてくれ」といった希望が届いています。皆様、読者 の方々が本当に株式投資に適しているのかどうか、資格を検討していただ き、また買い時、売り時についても最低限の知識を身に付けて頂きたいと願 っています。いきなり飛び込むのは危険です。が、すでにかなりの経験を積 んだ方もおられるようですので、一応現在推薦できる銘柄を今後は毎回3件〜 5件ほど列記します。

    いずれもナズダック市場に上場している優秀銘柄です。過去数四半期 間、一貫して優秀な業績を上げて来た銘柄です。最近株価が高騰していますので、落ち込んだ時期を見計らって購入決定をしてください。また、ご自身 の投資スタイルにマッチしたものか否かを確認するために、必ずこれら銘柄 のホームサイト、および投資家用の情報サイトに行って売上高、利益の成長 率、技術動向、競合企業との比較、業績が優れている理由などを調査研究の 上で、自己資本を投入してください。

   ADIC:  コンピュータ・メモリー機器のメーカー
   QLGC: 特殊半導体のメーカー
   SEBL: フロント・オフィス用のソフトウェア開発会社

    急上昇する株価は追わないこと。値上がりが一段落するのを待ってから、購入するべき推薦銘柄です。


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