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28.  投資活動の休息期間

連銀による金利引き上げ発表。2,3日間は方向が定まらなかったが、結局上昇する金利の重荷には耐えられず、市況は下降を続けている。前回号で、大きく落ちた場合の「買い」銘柄と買値を指定した数件の内、シスコとクァルコムは両方とも4月14日の最近の底値を大きく下回った。テクノロジー株の大御所が値崩れをしているわけで、ナズダック市場の回復はまだ始まっていないことが明らかだ。

シスコ・システムズ ( CSCO) 買いの指定値 $ 57、
金曜日(5月19日)の終値は$ 53
7/16 クァルコム (QCOM) 買いの指定値 $ 95、
金曜日(5月19日)の終値は $ 89 3/16

いずれも、この程度で購入できれば大バーゲンという底値だとみて、筆者はリミット・オーダーを入れておいた。結局すでに数%落ち込んだ訳で、機 会を見て早いところ売り飛ばさねばならない。さらに、大損はしたくない。

といった訳で、ベア市場は続いており、活発な投資には不向きな環境にあ る。しばらくは、毎日のトレーディングからは立ち去って、本業に専念するなり、休暇でも取ったら良いと思う状況が続く。ある意味で投資家のための休息期間だと思えば良い。小生は時間の余裕を利用して、過去の投資業績を分析しながら、次のブル・マーケットに備えようと思う。

比較的強い銘柄は何か:

過去2ヶ月余りの下げ市場においても、穏やかな下落しか見せていない比較的強い銘柄はどんな会社か。どんな産業が伸びているのか。筆者は、食品メーカーだとかペトロケミカル・エネルギー産業、あるいはエアラインだと か電力会社といった業界にはまったく興味がないので、読者諸氏のご教示を いただきたい所だ。が、例えこのベア市場では業績が良くても、これらの煙 突産業が次のブル市場の大黒柱になるとは思えない。毎年の売上高や利益の 成長率が数%から15%程度の会社が、1,2年で株価を2倍、3倍、あるいは5倍、10倍に増やすのは不可能なことだ。こうした旧経済(オールド・エコノミー)株が筆者の関心を寄せ付けない理由は、大きなキャピタル・ゲインの可能性がないという単純な事実だ。

安全性を求めるなら製薬会社か、金融株か:

ハイテクノロジー株は、今春の経験でもお判りの通り極めてボラタイルで、リスクが高い。こうした上下振動には耐えられない、より安定した銘柄はないものかと思案している方々には、大手の製薬会社と金融株をご推薦する。メルクだとかファイザーといった大手製薬会社は、新薬のパイプラインも豊富だし、高齢化する社会では需要も増加の一途だ。また、シティー・グループだとか、モーガン・スタンレーなどの総合金融会社は、これまたベイビーブーマーが引退する時代を迎え、そのサービスへの需要は今後数年間高 まる一方だと思う。下がり市場でも、それほど極端な下がり方はしない。一方、上がり市場では年間15%程度の値上がりは期待できる。

やはりハイテクノロジー株:

筆者の投資スタイルは、比較的リスクの高い、従って、リウォードも大きいテクノロジー株が中心だ。中年男もその後半に入った自分が、この世を去るまでにはそのゲインを十分楽しめるだけの報酬を獲得したいという野心があるから、30年間で2倍にするといった息の長い投資には興味がない。

さて、それではテクノロジー株で比較的強いのはどんな銘柄か。この下げ市場でも、回復が早いものに注目してみよう。

利益増加が著しい半導体産業:

Applied Micro Circuits (AMCC) :
最新の四半期の利益増加率 220%、売上高98%

Cree Inc. (CREE) :
利益136%、売上高77%

Triquint Semiconductor (TQNT):
利益127%、売上高76%

SDL Inc (SDLI) :
利益175%、売上高92%

PMC-Sierra (PMCS) :
利益183%、売上高104%

Telcom Semiconductor (TLCM):
利益220%、売上高34%

Siliconix (SILI) :
利益173%、売上高41%

Burr Brown Corp (BBRC):
利益138%、売上高48%

いずれも利益は、3桁の成長ぶりである。これを市場が見逃すことはないだろう。

ホットなソフトウェア産業:

Siebel Systems Inc. (SEBL) :
最新の四半期の利益増加率 220%、売上高98%

I Two Technologies (ITWO) : 利益800 %、売上高58 %

Veritas Software (VRTS): 利益100 %、売上高240 %

Mercury Interactive (MERQ): 利益 83%、売上高61 %

Business Objects Sa (BOBJ): 利益100 %、売上高47 %

需要高まるテレコム機器メーカー:

Tollgrade Communications (TLGD):
最新の四半期の利益増加率 200%、売上高102 %

JDS Uniphase (JDSU) :
利益 175%、売上高430 %

Powerwave Tech Inc (PWAV):
利益 336 %、売上高85 %

以上、これだけでも16銘柄ある。これらを詳細に追っていくだけでかなりの勉強になる。時間も必要になる。この中から、次のブームを引っ張っていく優秀銘柄が生まれるのではないだろうか。 乞うご期待!!と、いったところか。

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本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282 %でした。2000年1月1日から今日(5月19日終値現在)までの成績は - 24.78 % です。(自己資本金額を基準にした比率です)本無料メールマガジンの現在の購読者数は、1,609 人です。新しい読者の皆様、ようこそ。ご感想などお寄せ下さい。


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