我がメールマガジンの記事を読んでいただいている読者には、日本
在住の日本市民の方々と、アメリカに住んでいる在米日本人の2グループがお
られるようだ。筆者はニューヨーク在住なので、アメリカでのオンライン株
式投資については熟知している。が、さて日本本国ではどうやって外国株で
あるアメリカ企業の銘柄を購入する手続きをするのか、読者からご質問を何
件か受けてきたが、余り自信のある回答を発信できないでいた。
そこへ先週ある読者から、荒井拓也氏による2冊の本を紹介するメイルを
頂戴した。早速入手して速読、著者の荒井氏もニューヨーク在住の様子だ
が、彼の本によると外国人である日本人も直接オンラインで容易に口座を開
けることが確認された。
「1,000ドルから本気でやるアメリカ株式投資インタ−ネットで始め
よう!」荒井拓也 NTT出版 価格:\1900
この本の第2章、pp. 31~44 をご参照いただければ、そこにSURETRADE と
いうオンライン證券会社の事例を取り上げて、外国人である日本人が直接オ
ンラインでこのアメリカの證券会社に口座を開く手続きが、細かくまた具体
的に説明されている。オンラインで口座を開くためのアプリケーション(申込
書)に該当情報を記入し、また「W-8 」と称される外国人証明書を送付し、
小切手なり銀行振込みで初期投資元本を入金さえすれば、即取引できること
になる。
何も東京だとか大阪の外資系の證券会社の窓口などに、足を運んで口座を
開かないでも、自宅で下着のままインターネットにてアメリカの證券会社で
口座を開けるのだ。入金して、自分の取引口座の番号さえ与えられれば、ア
メリカ人と同様に、日本在住の読者もまったく同じ条件で、アメリカ株式を
売買できる訳だ。この事実はうすうす判ってはいたが、荒井氏の著書で明確
に確認され、筆者としてはうれしい覚醒体験であった。読者の皆様、もう日
本に住んでいるという条件は、対米投資の障害ではありえなくなったので
す。これはまさに、日本の大蔵省だとか、郵便局だとか、あるいは無能銀行
の犠牲者として、利子・見返り率 0. 5 % などという悲しい金融鎖国の地獄
から、読者の皆様が完全に解放されたことを意味します。
日本の市民よ、本メールマガジンの読者諸君よ、「おめでとう」!!!
考えられる障害としては、英語と為替変動だけだ。アメリカ株式の取り引
きには英語が不可欠なので、銘柄に関する調査をするとなるとかなり努力が
必要になる。そして為替振動というリスクがある。年間100%を越える見
返り率を期待できるアメリカ市民と、我が日本の同胞の間には、具体的には
「何の相違も、機会の不平等もない」という結論になります。これは黒船の
到来や明治維新よりも、あるいは1945年の敗戦体験と米軍占領政治の時代よ
りも、はるかに決定的に重要な日本市民解放の「無血革命」が起こったこと
を意味します。
アメリカ市民でもアクセスできなかった豊富な情報:
今日インターネットで入手できる各種投資銘柄に関する情報だとか、チャ
ートなど、投資家が駆使するインフォメーションは、アメリカでもつい最近
までは一般市民には開放されていなかったものです。また、ほんの最近まで
は證券会社のブローカーに依頼して、また高いフィー(手数料)を支払わなけ
れば、株式の売買はできなかったのです。それが今日、オンラインで、自宅
にいて、情報は無料で、また売買取引もほとんで無料に近いフィーで可能に
なったのです。日米両国の市民が与えられている金融取引の条件が、これだ
け公平化されたことは歴史上なかったと、自分は確信しています。これを利
用しない理由はどこにも見つかりません。
英語と為替変動リスク:
日本市民による対米投資の障害の一つ、為替変動というリスクは、税金と
同じで、これを避けて通ることはできません。また、このリスクから元本を
守るための複雑なヘッジングの手法も存在しますが、我々一般市民が駆使で
きるようなものではありません。が、心配する必要はないことをここで強調
させてください。先ず第一に、円ドル為替レートの変動には大体限界があ
り、年間でみれば高くても25%前後の変動でしょう。つまり損をしても2
5%程度、そして逆に得をする可能性も均等にあるわけで、概して最悪でも
25%のリスクを負っていると考えればよろしいでしょう。対米投資を数年
間続ければ、プラスとマイナスが相殺されて、為替差損はゼロに近いものに
なる可能性もあると思います。一方、対米投資による見返り率を探れば、年
間で50%、100%、150%、200%のゲインを望むことも十分できるのです。
従って、為替変動率というリスクを理由に、アメリカ企業には投資しないと
いうのは愚か者です。元来、アメリカ企業に投資する理由は、日本では不可
能な高い見返り率を獲得することなのですから。今後は一切為替レートなど
は心配しないに限ります。夢は大きく持つべきです。
第2の障害である英語は、これも避けて通れませんが、お金もうけに直結
しているのですから、不得意であれば一生懸命勉強する価値があります。セ
ックスに関する英語表現を一生懸命勉強して、プレイボーイだとかハスラー
誌を熟読した若き時代を想起してください。元本を2倍、3倍にできると思え
ば、英語への関心も増進するはずです。その上、上記荒井氏の本もありますし、またこの小生の無料メイルマガジンでも、日本語で今後も引き続き対米投資成功の秘訣を説明していきます。
荒井氏の著書と、本メールマガジンの投資スタイル:
正直言って、荒井氏の本のタイトルを観て、またこれが対米投資の「バイ
ブル化」しているという著者の序文を読んだ時、「アレ、これは自分が紹介
しようとしていることと重複するのかな?」という一抹の不安を感じまし
た。が、読了してみて、「やはり本メールマガジンは続行する価値ありそう
だ」と、一安心した所です。というのは、荒井氏が示唆している投資スタイ
ルと、この記事の筆者の間には大きな相違があるからです。別に荒井型の投
資スタイルを批判するつもりは毛頭ありません。入門書として、大いに推薦
できる立派な著書です。が、先ずは入門して、それから実際にどの銘柄を購
入すべきか、また何時購入し、何時売却すべきか、取引技巧を学ぶには、本
マガジンがより有効であろうと自信を持って主張できます。つまり、両方を
参考にしてください、という結論になります。
3月初旬のアメリカ株式市況:
相変わらずダウ工業平均値が苦戦しています。一方、ナズダックは5000に
向けて猛進中です。この反対方向市場のギャップが開き続けることに多少不
安が感じられます。が、結果としてどうなるのか、誰も予測はできないのが
実情です。市場動向を克明に「にらみ」ながら、優良株式に限って投資して
行きましょう。優良株式とは、売上高だとか利益が、毎四半期毎に少なくと
も25%以上増加している企業です。できれば、過去1,2年間でその増加率が
さらに上昇している成長株を選んでください。
今まで紹介してきた推薦銘柄には、2,3暴落したものが観られますが、大
方紹介してから50%、あるいは100%ほども伸びているものが多数あり
ます。
筆者が紹介する株式の値動きをモニターして、多少でも横ばい状態に入っ
た時に購入されれば、今の上昇気流に乗った市場ではかなりの健全な見返り
を期待できます。上記、荒井氏が紹介している銘柄は、米国各業界の有名企
業、所謂ビッグ・キャップ(巨大資本金会社)が中心であるように見受けまし
た。有名企業、優秀な経営者がマネージする大手企業は、必ずしも投資物件
としては適切でないことは過去にも説明しました。今日ダウ工業平均値に含
まれているような大企業は、ニュー・エコノミーの時代、投資家が避けてい
ることは、その株価を観れば一目瞭然です。安い株は、さらに安くなる可能
性が高いことをお忘れなく。高い株は、買い手が多いので、さらに高くなる
可能性も高いのです。
今週の推薦銘柄:
アメリカ企業でも歴史が古く有名な会社ですと、その経営者は創設者とは
かなり世代が離れた「オヤトイ経営者」が多いのです。住宅でも自分で購入
した家は大切にするものです。が、アパートなど賃貸している家屋ですと、
そのメインテナンスには余り力が入らないのは、人間の本性というものでし
ょう。会社の経営でも同様で、自社株を多数保有している経営者は、業績が
直接自己の所得を左右しますから、当然のことながら経営には慎重ですし、
熱心です。諸条件が同じならば、経営者が保有する株式比率が高い銘柄を選
択しましょう。
今回推薦する銘柄は、過去にも紹介した光ファイバー通信ですとか、イン
ターネットのインフラを構築する会社のものですが、その中でも特に現役経
営者が保有する株式比率(ManagementOwnership )が高いものを選びました。
URL アドレスは、ヤフーのサイトにある3ヶ月値動きチャートです。
1.Veritas Software(VRTS) 経営者保有率 19%
http://quote.yahoo.com/q?s=vrts&d=3m
2.SDL, Inc. (SDLI) 経営者保有率 12%
http://quote.yahoo.com/q?s=sdli&d=3m
3.Qualcom (QCOM) 経営者保有率 9%
http://quote.yahoo.com/q?s=qcom&d=3m
4.JDS Uniphase(JDSU) 経営者保有率 4%
http://quote.yahoo.com/q?s=jdsu&d=3m
5.Siliconix (SILI ) 経営者保有率 1%
http://quote.yahoo.com/q?s=sili&d=3m
我がメイルのアドレスは、[email protected] です。ご質問、ご感想をお寄せください。
本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282%でした。1月1日から今日(3月3日現在)までの成績は100.9 %です。
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