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12.  オンライン・ブローカーは貴方の味方

色々信用問題が多い日本の證券会社とは異なり、米国のオンライン・ブ ローカーは顧客サービスに熱心である。低額のコミッション制を採用してい るから、投資家に電話をかけて「素晴らしい金儲けの機会がありますよ」と いったたぐいの押し売りはしない。取引手数料が安いだけでなく、各種リサ ーチ・レポートや企業の財務情報を、使い易くオンライン化して提供してく れる。

一方、専門アナリスト達が顧客にアドバイスを与えるタイプの人間関係を重 視した従来型の證券会社では、相変わらず取引手数料として数百ドルも徴収 する。「ブローカーは専門家であり、消費者は素人、従って自分で投資など できないし、するべきでない」などという自分勝手な想定の下に事業展開し ている、旧来型の證券会社とのおつきあいは止めることをお勧めします。

インターネット革命の時代、投資決定に必要な情報はすべてオンラインで、 また無料で入手できます。(少なくともアメリカ企業については。)従っ て、株式の売買手数料だけを支払い、情報だとかアドバイスに費用を払うの は無駄というものです。日本ではまだまだ生活者の力が弱く、売る側の論理 で證券会社は高い料金を徴収していると思います。が、これも時間の問題。 近いうちに米国系のオンライン證券会社が安い手数料でのサービスを開始し て、投資家の需要を満足してくれるようになるでしょう。また、最低限必要 なアメリカ株式購入に関するアドバイスは、この無料メールマガジンで提供 していきます。

アメリカの代表的なオンライン・ブローカーの取引手数料:

チャールス・シュワッブ社   $ 29.95
クィック・アンド・ライリー $ 14.75
DLJ ダイレクト             $ 20.00
E* トレード                 $ 14.95
フィデリティー              $ 25.00

他にも、1回毎に$5とか$8といった超安いブローカーもあります。これ らの料金は通常1000株までです。アメリカの平均的な株価は50ドル前後です から、最高で$50,000分ぐらいは上記のような安い手数料で売買できるわけ です。$50,000分の投資をして、その手数料が高くても$30以下ですから、 ほとんど手数料経費を心配することなく売買ができます。日本での株式売買 の手数料も、その内この程度に下がる日が来るでしょう。

情報源としてのオンライン・ブローカーのサイト
オンライン・トレーディングを始めるには、先ずは気に入ったブローカ ーに初期投入資金を入金して口座を開く。自分個人名の口座番号をもらえ ば、準備完了だ。オンライン・トレーディングを許すブローカーは、最近参 入した大手證券会社のメリル・リンチやアメリカン・エクスプレス社を始め として、最古参ではチャールス・シュワッブ社、E *トレード社、フィデリ ティー社、アメリトレード社、ドナルドソン・ラフキン・アンド・ジェンレ ット(DLJ 社)など、大小合わせて、数10社はある。これらブローカー・ サイトの特色は色々だから、手数料だけでなく、使いやすさ、情報の濃度な ど自分の好みにあったものを選ぶことをお勧めする。

日本へも上記のようなアメリカ系の證券会社が続々と進出しているので、読 者の皆様電話なりホームページで、諸条件を問いあわせて、ご自分の投資ス タイルを満足してくれるサイトを選んでください。筆者が利用しているシュ ワッブのサイトと、我がポートフォリオを管理しているエクサイト・クウィ ックン(Excite/ Quicken.com )の投資家サイト、そしてヤフー・ファイナ ンス(Yahoo! Finance )のサイトはご推薦できます。ここで、細々とその内 容を説明するよりも実際にサイトを訪れて体験された方が、はるかに素早く これら情報源の威力を理解してもらえるでしょう。

各種メディア、報道機関のサイト

ウォールストリート・ジャーナル紙を発行しているダウジョーンズ社、 ニューヨーク・タイムズ紙、フォーチュン誌、あるいは株式情報専用ケーブ ルTVのブルンバーグだとか CNBC 局、CNNfn 局のウェッブ・サイトなど、 あらゆる報道機関が大抵は投資家用の情報サイトを整えています。

http://www.dowjones.com
ウォール・ストリート・ジャーナル紙に載る情報すべて、過去に遡って検索できる

http://www.nytimes.com/ 
ニューヨークタイムズ紙の情報検索をできる

http://www.booklook.com/FORTUNE/FORTUNE.htm
雑誌の情報をキーワードで 検索

http://www.c2o.com/news/n_cnbc.html
ケーブルTV局が保管しているデータを入手

いずれも研究対象になっている企業名なり、ティッカー・シンボルを打ち込 むだけで情報検索ができます。勿論、すべて無料です。

リアルタイムの株式市況:

各種インターネット・サイトにて、その日の株価動向をモニターすることも できます。日足チャートとか言うのですか、「Intraday Chart 」をご覧にな って買い時を探れます。が、同時にケーブルTVにて、市場がオープンして いる時間帯は実況中継してくれています。アメリカの投資家は、コンピュー タに直面すると同時に、大抵が
*Bloomburg
*CNBC
*CNNfn
の3TV局の何処かにダイアルを合わせて市況を睨んでいます。東京へ筆者 が出張してホテルに宿泊している時は、時差のせいもあり早朝3時だとか4 時頃に眼がパッチリ開いてしまいます。そんな時テレビをつけると、ブルン バーグだとかCNBCの投資家向け放送局の番組を、ニューヨークのリアルタイ ムで垣間見られることを発見しました。アメリカの株式を研究されたい方 は、是非これらのケーブルTV局に加入されて、早朝の眠い時間ではあります が、参考にしてみてください。

各企業のホームページ

米国企業はインベスター・リレーションズ( IR )には熱心です。自社 に都合の良い情報に限らず、メディアのカバー記事だとかアナリストの分析 報告書まで、そして勿論会社の商品情報だとか、求人広告、財務諸表など、 ありとあらゆる情報を各企業のホームページで入手できます。今までに紹介 した投資家向けのサイトから、該当する企業のホームページにハイパーリン クして飛んでいけます。

無尽蔵の情報

我々が投資対象に選ぶべき企業数は、多くても50社で十分でしょう。投入 金額にもよりますが、常時モニターして、売り時、買い時を探るためには、 最多でも20社を越えない方が良いと思います。最も効率が良い保有銘柄数 は、5銘柄から10銘柄だと言われています。50社ほどを投資対象候補銘柄とし て、自分のポートフォリオに入力して、その中から特に自信を持てる銘柄を5 社なり10社購入する、と言うのが理想的ではないでしょうか。これらの会社 に関して、開示されている情報、政府に提出された情報、メディアの記事、 テレビやラジオ、新聞雑誌で言及された会社の情報、さらには企業が自主的 に発表するニュースリリースまですべて、ウェッブサイトへクリックするだ けで入手できるわけです。収益率、利幅、営業コスト、負債金額とその返済 条件、訴訟案件から取締役会の構成、社外取締役に支払われるフィー、その 他、知りたいと思うことの全てが入手できます。

この世に存在する数字なりデータ、事実はインターネットを駆使すれば、ほ ぼ100%探すことができます。限界は大空と同じほど高い。(Sky is the limit ! )。 情報はまさに無尽蔵である。

今週の推薦銘柄:

1月24日の週、ニューヨークでは株式市場がかなり荒れ気味で、ダウ平均値も ナズダックも三桁の暴落を何回か繰り返しました。連邦準備銀行による金利 の引き締めが予測されるという不安感が主な理由です。金利がジリ上がりす ると、企業の金利負担が膨張して収益が圧迫される。従って、株価の評価を 下げざるを得ないという理論です。このように不安定な市況での活発な売買 には通常以上のリスクが伴います。が、一方市況が安定化した時に飛びつく べき優秀銘柄を研究する季節でもあります。以下の3銘柄は、筆者が特に注 目している優秀企業です。

ZOMX: http://quote.yahoo.com/q?s=ZOMX&d=3m

マルチメディアのカスタマー・サービスを顧客企業に提供する、サービス業 務のアウトソーシング会社です。顧客にはマイクロソフト社、ノーベル、ヒ ューレット・パッカード、ゲイトウェイといった大手が名前を連ねていま す。これらの企業のためにCD, DVD を製造したり、コールセンター、フルフ ィルメント・センターを運営したりしています。ハイテク産業に特化した会 社で、筆者は過去6ヶ月ほどこの銘柄でかなりの利益を獲得しました。

BOBJ: http://quote.yahoo.com/q?s=BOBJ&d=3m

複雑なデータベースを活用して、企業経営者が資材の調達からマーケティン グ、資本管理、人事管理までを含むあるゆる意思決定をする際の、参考デー タを制作する全企業体向け意思決定ソフトウェア(Enterprise-wide Decision-Making Software )の会社です。売上高は前年比で50%前後、利 益は100%前後の成長を続けています。

BRCM: http://quote.yahoo.com/q?s=BRCM&d=3m

v ブロードバンドでディジタル・データを送信するのに効果を発揮する特殊半 導体のメーカーです。インターネット革命の中枢に位置するハイテク技術会 社。その利益は今期300%、売上高は116%(前年同期比)膨張したと いう、勢いの良い会社です。

いずれも、昨今の市況の大幅変動が一段落した時に「買い」をお勧めする銘 柄です。


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