思っていることは実現する。朝起きてお腹が空いているから、朝メシが具体化す
る。クルマが欲しければ、働いて、貯金して、借金してクルマが手に入る。夢見るこ
とは、本当にそれを欲っすれば実現する。欲しいものを繰り返し頭に描き、獲得でき
ると信じながら、その目標に向かって歩けば、いづれ手に入る。景気が良くなったか
らとか、生活環境が整ったから我々は豊かになるのではない。自己の内部に前進する
ためのエネルギー源がなければならない。先ず「夢」を持つ、ビジョンを描くことか
ら始めよう。
朝メシとかクルマ程度の夢では小さすぎる。100 万ドルの資産でも小さすぎる。
そんな夢では興奮できない。入手できたら踊り狂って喜べる位の大きな夢を見よう。
その興奮が必要なエネルギーを産み出す。1週間に5件の仕事をこなしたいと思ったら、少し頑張って10件こなしてやろうと夢見る。自分のビジネスを1年後にスタートさせようと思い立ったなら、1ヵ月後には会社を設立するケタ外れの目標を立てよう。
大きな目標を掲げ、それをどうしても神に誓って欲っすれば、これを実現できる道が
開ける。エネルギーが生まれる。適切な人が集まってくる。カネも流れてくる。
膨大な量のおカネは夢を実現できない
我々は皆、喜びと愛に満ちた生活をしたいと思っている。自己表現もできて、楽
しくて意味のある仕事をしたいと願っている。そのような日常生活を送ることができ
ればできるほど、実際の人生はますますそのような性格を帯びてくる。こうして自己
の内面で感じる深い喜びを体験させてくれる活動、それだけを実行していくことを学
べば、夢はおのずと実現する。
実際には、おカネはこのような真正な価値をもたらさない。「おカネがありさえすれ
ば」得られると思っているところの「心の平和」や「充実感」、「愛」などは、先ず
(おカネの有無にかかわらずに)それらをより多く、また長く実体験することによっ
て実現する。皮肉にも、真正な生活態度の結果として(付属物として)おカネも集まってくる。高度な目標に対して、おカネは道具に過ぎない。
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