「頑張る」とか「努力する」ことが、正しい生き方だと我々は教えられてきた。
が、インド出身の思想家ディーパク・チョプラは、そういう常識とは正反対の行動、
つまり「最小努力」、ミニマムに努力する価値を伝授してくれている。
チョプラは3つの原則を提案している。まず「今、現在をあるがままに受け入れる」
こと。周囲の人や環境、出来事をそのまま受け入れる。「こうあって欲しい」と、今
の状況を修正しようとはしない。「悲しみ」や「怒り」、「失望」は我々自身の感情(フィーリング)なのであり、自分の外部にその由来があるのではない。
第2の指針は、自分の置かれている環境は自分が作りだしたものであることを、自認
する「責任感」を持つことだ。我々の心を乱すような状況があった時に、それを自分
の責任であるとして受け入れる。
第3の指針は、「無防備」であること。「自分の考え方、見方が正しいのだ」と人を
説得したり、コントロールしようとしない。自己を守るという欲望を捨てる。
深呼吸をして、今の瞬間をそのまま、あるがまま体験する。想像しただけで肩のこり
が抜け去るのを感じませんか。「過去は歴史であり、未来は神秘だ。そして今の瞬間
はギフトである。だから英語では、今の瞬間のことをプレゼントと呼ぶのだ」と、気
の利いたことを言った人がいるそうだ。このチュプラの言葉は、記憶しやすい。
「The past is history, the future is a mystery, and this moment is a gift.
That is why this moment is called ' the present' 」
あるがままの姿で、平和な生活をできるように頑張る? イヤ!!、頑張るのでなく、毎時間、毎分、毎秒のプレゼントに身を委ねて生きる。最小努力の生活をお勧めします。
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