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40.  底をついたかナズダック

投資家の皆様、お元気でしょうか。極めて酷い 結果をもたらした 9月に引き続き、10月の前半も劣悪な 投資市場でしたね。前回(10月 1日号)は涙を流しながら 原則を守れない自分の愚かさを披瀝して、読者 の同情を買う ような文書になってしまいました。励まして頂くお手紙も 頂戴し、ありがとうございます。

その後連日悪化する市場にとても耐えられなくなり、筆者は 10月の 6日、金曜日の午後には保持株すべてを売却して 100%現金化を果たし ました。今年は3回目の100% 売却体験です。その後、先週は毎日何時 再び飛び込もうかと 「底の徴候を伺いながら」も、3日間は一銭も手を出 さずに 現金を保持。虎視眈々、木曜日の暴落がじりじりとさらに悪 化し 続けるのを見て、終盤にはクライマックス的な「売り パニック騒動」の鼓 動が伝わってきたのを感じて、マージンも 利用して大きく買い込みまし た。普段から優秀企業として注目 していた4銘柄に絞って500株、10 00株単位で買い 込みました。

これは、必ずしも賢い行動ではなかったと思います。木曜日 の暴落 は、中近東でのイスラエル対パレスチナ人の衝突、 アメリカ海軍船舶への テロ攻撃、オイルショックの可能性など がからみ合い、翌日金曜日にはそ れが悪化する可能性もあった のでした。だからこそ、売りが続き暴落した のだと思います。 リスクの高い投資でした。翌日、さらにじり下がりする よう であれば、再び即現金化のつもりで望みました。幸い、金曜 日はオ ープンで多少下げたものの、即ばん回が始まり、主要 指標はすべて上昇を くり返し、ホット安堵の一息をついた 自分でした。中でもナズダックは史 上稀に見る1日で242 ポイント、+ 7.9 % の回復を見ました。結果的に は最近では 稀な成功を収めることができました。

底をついたかナズダック:

チャートを見ると米国株式市場はやっとのこと、6週間連続 の下落基 調が底をついたかのような印象を受けます。が、 1日だけの回復は決し て、今後も上昇が続くことは約束しま せん。来週2、3日は上向きの勢い が続くかもしれませんが、 平均以上のボリュームで全指標が再び大きく前 進して、2回目 の上昇の確認(コンファーメイション)が起こらない限 り、 金曜日の回復は「死んだネコも弾む」(Dead Cat Bounce ) であっ たということになります。

不安感漂う最近の市場の論調:

下落市場ではそれを説明するネガティブな論調もはびこり ます。その 中でも、最も心配されるのは以下の2点です。

1)株式の過大評価(バリュエーションの問題)の可能性

去年の秋から今年の春までのナズダックの高騰は、 バブルであり、行 き過ぎであった。どんなに優秀な企業でも、 「年間利益の100倍、20 0倍、500倍などと言う値付け 評価は、過大である」という議論です。 この1、2年一般には 無視されてきた株価/利益比率(P/E Ratio)が、 突如として 最近着目され始めています。金曜日の市場を勇気づけたシスコ 社のライバルである、ジュニパー・ネットワークス社 (Juniper Networks = JNPR )は第3四半期、前年同期比で 579%という利益の増大を果たし ています。勿論、最も 人気のあるナズダックの優秀銘柄の一つなのです が、その P/E Ratio は何と688。シスコ社は94。筆者が注目して い る他のハイテック優秀企業のP/E 比率(金曜日現在)は、

NTAP = 632
AMCC = 348
MERQ = 244
SDLI = 370
CHKP = 169

といった具合です。S&P500社の平均 P/E 比率は45程度 ですから、これら企業の評価がスケールを外れていることは 間違いありません。株式 の評価というのは元来主観的な指標 であり、その銘柄を欲する買い物客が 売り手に比べて増えれ ば限り無く増大する訳で、それが今年の春のバブルを招いた という見方をする専門家が出始めています。

2)インターネット・バブルの崩壊

ヤフーだとか、アマゾン、あるいは最近暴落したプライス・ ライン・ コムだとかダブル・クリック社は、今年の春に記録 した高値から50%、 75%、さらには90%も下落しており、 回復の見込みは薄れるばかりで す。売り上げ高は急増し、 将来性は青空と同じだけ高い(Sky High )と いう評価を受けて いた企業群ですが、利益をあげられない万年赤字会社と して、 過去の評価は過ちだった(つまりバブルだ)、という論調も 高ま っています。一般企業と同様のP/E 比率を与えられる べきだという見方で す。

この2大論調、誰もその正統性を証明することもでき ませんが、逆に それを拒否するだけの理由も見当たり ません。要するにその正否は、投資 家達多数の心理的で 主観的な見方によって決まるのですから。我々個人と して 注意すべきは、そうした論調が増加してネガティブな 雰囲気が充満 する可能性です。株価評価に関する疑問が 高まりますと、市場の暴落につ ながります。バリュエー ションの問題を取り上げる専門家は、「ナズダッ クが 2500、ダウ平均値も8500に落ちてもおかしく ない」と言っ た、骨まで震撼させる見解です。

警戒しながらも、参加して行こう:

最悪の事態が起こるかどうか、リスクは何時でも存在 する訳で、それ を恐れていてはとても投資などできない ことになります。日本の郵便局で 貯金していた方が安全 だと言う議論だって成り立つでしょう。リスクをど れ だけコントロールしながら、資産増大を長期的に果た せるか。それを 解説するのが、本エッセイ集の使命だ と自負しています。

現状のリスクは平均以上に高い、と判断します。1 (最低)から10(最高)までの指標で言うと、9か 10に近い高リスク環境にあります。 従って、頻繁に 市場動向をチェックし、モニターできない場合には、 1 00%現金保持の戦略をお勧めします。投資される 場合には、何時でも即 現金化を果たせるよう、逃げ道 (救命道具)を用意しながら、市場に望ん でください。

売買対象になる優秀銘柄:

小生は現在次の4銘柄を保持しています。いずれも、 4〜5月のボトム以来健全に回復してきており、しかも 最近のダウン気流にも抵抗力を見せている優秀銘柄です。
SDLI, CHKP, NTAP, AMCC他にも、SEBL, ITWO, MERQ, PMCS, JDSU, VRTS, BOBJ, JNPR, NT, CSCO, SUNW, EMC, ORCL, CHP, ADVS, PWER など、普段から推薦している注目銘柄もあります。市場動向によっては、身軽にかつ迅速に 売り払うべき危険性を含む環境ですから、銘柄数は 多くても6銘柄程度に抑えて、一挙にマーケット・ プライスで売却を果たせるよう防御体制を敷いています。

新しいリーダー株が登場する可能性:

我が愛読紙 IBD によれば、今回のような落ち込み市場 が回復し始める 時には、過去のリーダー株に取って代わる 新しい世代のリーダーが登場す る可能性が高いという ことです。その候補として、B2BのE・コマース用 の ソフトウェア会社、BEA Systems Inc. (BEAS ) が注目 されます。最近 頻繁に取り上げられる銘柄で、今高値 に近いところ($77 前後)にありチ ャートから判断する と、ブレイクアウトの寸前、IBD が推薦する買いの チャンスにあります。 過去6・四半期間利益は増大 を続け、その内の 4・四半期は3桁の成長ぶりです。 来年の1月に閉じる四半期には、前年 比で100%の 利益増大が見込まれています。BEAS は最近発見された 優 秀銘柄として、読者の方々の検討に値するものでしょう。

産業、ないしセクターとしては、バイオテクノロジー関連、 医療、製 薬銘柄が注目されると思います。アメリカ市民の 高齢化も進み、医療、薬 品への需要は増加の一途でしょうし、 バイオの技術開発による新薬の登場 は、株価の高騰を刺激 するはずです。近い内にこの分野ではどんな銘柄が 注目 されるべきか、研究の成果をご披露するつもりです。

要するにあまり過去の優秀銘柄だけに固執せず、次世代の 成長株も常 に発掘する努力も怠らないことです。読者の皆様、 楽しく投資の訓練をお 続けになり、腕を磨いてください。

ご案内:

我がメイルのアドレスは、akira@odani.com です。 ご質問、ご感想、 アドバイスなどお寄せください。 できるだけ即座に回答を試みます。また 我がウェッブ サイト ( www.odani.com )では、過去数ヶ月分の本誌 バッ クナンバーをご覧になれます。ウェッブサイトの 改良も始めます。新しい タイプの記事連載も企画して います。乞う、ご期待!!

本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282 %でした。 2000年1月 1日から今日(10月13日終値)までの 成績は - 49. 35 % です。(自 己資本金額を基準にした 比率です)(来年度の所得税の推定額も四半期ご とに 差し引いています。一度にキャピタル・ゲインを払う のはしんどい ので)。本無料メールマガジンの現在の 購読者数は、1, 589 人です。

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