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30.  市場に新しい雰囲気誕生

先週4日間の短い週に、ナズダックは抜群に大きく回復した。火曜日は254ポイント上昇、水曜日は微減、木曜日は181ポイント、そして金曜日は230ポイントの上昇だ。この1週間で通算600ポイントの増加を見たことになる。その前の週には、ほとんどのアナリストが「まだ底が見えていない」として、まださらに深い底へ落ち込む可能性を自覚していた。ここで大きな風向きの転換が起こった。しかも、本文を執筆している月曜日(6月5日)の夕方、今日の主要インデックスの終値は横ばいと言ったところ。心配された「売りの波」は押し寄せなかった。

市況の好転を可能にした主な原因は、アメリカ経済動向を示す指標が落ち着き始めたことにある。経済の過熱化を心配する連銀が、今後はそれほどアグレッシブに金利引き上げをしないでも済むのではないか、という希望的観測が現実味を増してきた。連銀による金利引き上げ政策は、当然株価に圧力を加える。去年の6月以来、合計6回の引き上げを実施して、ようやくその 効果が経済指標に現れ始めた感触だ。金利政策は通常その効果が生まれるまで6ヶ月から2年くらいかかると言われる。インフレなしの温和な経済成長が続く、つまり軟着陸が可能だという最近の希望的観測は、かなり信頼できると見てよい。

と言うことは、株式市況も今後回復を続ける可能性が高まった訳だ。筆者の現在のポジションは、「注意しながらも優秀銘柄に絞って買い込む」という方針だ。先週末には、NTAPとVRTS を買い込んだ。その前から購入してあったJDSU、PMCS 、ITWOは保留。追加の買い込みを狙っている。また、購入してから急騰したSDLI は、売却してキャピタル・ゲインを得た。値上がりムードが収まって、また横ばい状態に入った時に再購入するつもりでいる。下落を 続ける QCOM は、売りのタイミングを逃してしまい、少しづつ大赤字を覚悟で売り続ける予定だ。

信用取引はまだ危険:

市況が好転したとは言っても、連銀の金利引き上げ政策が完全に完了した 訳ではないし、まだまだ経済成長は続く。インフレ再起の心配は残ってい る。また株式が急騰すれば「ウェルス・イフェクト」(株式高騰による富の波及効果)を心配する連銀が引き締めに転換することもありうる。総じて、 完全に警戒を緩める環境ではない。ということで、1週間前に比べれば大きく 好転したものの、借金してリスクを増やしてまでも株式投資をする状況では ない。自己資金だけで、しかも少数の優れた成長株に集中して投資されるこ とをお勧めする。

市場回復をリードするセクターは何か:

市場が回復する時には、大抵先頭を切るリーダー株なり、リーダー産業(セクター)がある。今回のリカバリーでは、SDLI だとかJDSU に代表され る光ファイバー通信関連、NTAP, AMCC , PMCS に代表されるネットワーク関連、そしてこれらハードウェアをサポートするソフトウェア企業、例えばITWO, VRTS, CHKP, SEBL, MERQ, BOBJ といったところ。加えて、コンピュー タ機器、通信機器の心臓部を成す半導体メーカーとその製造機器メーカー、TQNT, AMAT, SILI といった銘柄が注目される。

値動きのチャートに注目しよう:

ここで取り上げた15件程度の銘柄の、過去3ヶ月なり年頭からの値動きチャートを是非参照してみて欲しい。最も有効なサイトのウェッブ・アドレス を以下に添付します。

1)http://quicken.excite.com/investments/charts/?symbol=SDLI

2)http://quote.yahoo.com/q?s=AMCC&d=3m

3)http://www.quote.com/quotecom/stocks/charts.asp?page=Stocks&
option=Charts&symbols=VRTS

4)シュワッブ證券のオンライン取引のサイト(http://www.schwab.com/ )

各ウェッブページにて、銘柄を指定されるとその銘柄のチャートを参照できます。

これらを見ていただくと、最近の1~2週間にそれぞれの銘柄が50日間平均値動きライン(50 Day Moving Average )を上回っていることに気づかれるでしょう。ナズダック指標自体が、先週の金曜日にこの50日間の平均値ラインを乗り越えました。過去2ヶ月間余りの低迷状況を克服していることが判ります。SDLI は例外的に過去52週の高値を更新しており、特にホットなストックですが、この銘柄と同様の市場で活躍する上記銘柄はいずれも50日ライン上か、それを越えた所にあります。これら優秀銘柄のチャートがほとんど同じカップの底から「はい上がる」形を見せていることに着目してください。今後、順調に回復基調を続けられるか否かの判断は難しい所ですが、大きな関所(峠)を越えたという感触は正しいと思います。

チャートで優秀銘柄を選べる:

ここで推薦する優秀銘柄のチャートの形が、15銘柄程度ありながらすべて ほぼ一貫して、カップの底から右肩上がりの曲線を描き始めています。これは、ある意味でこのような形を示すチャートの銘柄がリーダー株であることの証拠でもあります。10数件の銘柄がグループとして動いている訳です。

一方、過去に本メルマガで紹介した優秀企業でも、業界のリーダーではない第二級のスモールキャップ銘柄、あるいは業績に暗雲があり、トラブルが予測される銘柄、ADIC, ZOMX, EMLX, QLGC , QCOM などは、低迷したまま、まだ回復基調には乗りきれていません。チャートの形が上記グループとはまったく異なる下降曲線か、下がったままの状態にあります。先端を切る優秀銘柄に絞って「買い」を考える理由はここにあります。市場が回復しても、初期段階では圧倒的に強いリーダー株しか値上がりを期待できないようです。

警戒しながらも、「警戒警報解除!!」といった状況です。さて、読者の皆様この辺から株式選択の腕の見せ所。頑張ってください。秋のシーズンか ら年末にかけて大きな成果を上げられるよう研究してみてください。

我がメイルのアドレスは、akira@odani.com です。ご質問、ご感想をお寄 せください。できるだけ即座に回答を試みます。

本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282 %でした。2000年1月1日から今日(6月5日終値現在)までの成績は -11.95 % です。(自己資本金 額を基準にした比率です)本無料メールマガジンの現在の購読者数は、1,623 人です。


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