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25.  新しいリーダー株を探そう

世界的に有名な投資家ジョージ・ソロス率いるヘッジファンドの実力者マネージャー、スタンレー・ドラッケンミラーが退職した。その前にも、同様に業績が良いので有名だったタイガー・ファンドというヘッジ・ファンドの大御所、ジュリアン・ロバートソンも、「この上下振動の激しい株式市場は理解に苦しむ」とかの見解を発表して、自社ファンドを閉じてしまった。いずれのファンドも今春ナズダックのハイ・テクノロジー株やバイオ株に大きな投資をしていた。市場暴落のナダレ現象をもろに受け、これが今回市場から退散する直接的な理由のようだ。こうしてベテラン投資家もお手あげ状態の現ナズダック市場、さてどう読むか。

筆者が一番信用している「インベスターズ・ビジネス・デイリー」紙によると、まだまだ不安感が消え去っていないという判断だ。4月14日(金)の暴落からはかなり回復してきているものの、このままナズダックが5000に戻ることはないだろう。市場の行き過ぎの修正(コレクション)としては、始まってからまだ7週間程度だ。過去の事例では市場の修正には2〜3ヶ月かかる。さらに重要な不安要因は小さいボリューム、つまり取引額が低迷しており、大手機関投資家が買いに回っていないという事実がある。また究極的に市場動向を左右する連邦準備銀行の高金利指向の政策が続いていることも見逃せない。一般投資家の間のサイコロジー、つまり「下落するものは、直回復する」という楽観的な見方が、まだマジョリティーで、これは危険信号でもある。

市場の不安感を説明する要素:

まとめてみよう。何故、まだ市場は危険区域を逃れていないか。

1)暴落からまだ十分時間が経っていない。
2)取引量が回復していない(機関投資家が未参加)。
3)金利の引き上げが予測される。
4)心理的なインディケーターが、楽観的過ぎる。

従って、結論としては

1)現金を保持しながら様子をみる。

2)少しづつ買い込んでも良いが、再度暴落の危険性が見えたら、即「売り」に出れ るよう身軽な姿勢を維持する。

3)マージンはリスクが高すぎるから利用しない。少なくとも最低限に保つ。

といった投資戦略をお勧めします。筆者が現在維持している立場の説明でもあります。アップサイドの利益を取り逃がす可能性よりも、ダウンサイドの損失リスクの方が高いと見ています。勿論、異論は多々あるかと思いますが。

市場のピークは読めなかったか:

過去2ヶ月間のナズダック大暴落が始まる前に、それを予測できなかったかものか。大多数の専門家が見逃しているのだから、決して容易ではないが方法はあるようだ。上記新聞の創設者であるウィリアム・オニールによる著書をひもといて、「市場のピーク」を読み取る方法を勉強してみた。

ナズダックのチャートを過去3ヶ月分ほど引っ張り出して分析すると一番判りやすい。単純化してお話しすると、ピークを読み取るには「毎日の市場の値動きとその取引量の関係」を追跡することにつきるようだ。ここでのキーワードは、ディストリビューション(配分)という言葉だ。ウォール・ストリート用語で、これは「専門家が売りに回る」ことを意味する。このディストリビューションの日が1〜2週間の内に何回か続くと、これは市場暴落の前兆であることが歴史的、統計的に図解されている。言い換えると、値動きがマイナスで、かつその日の取引量が膨張する日、それがディストリビューションの日である。これが、間を置きながらも数回続くと、これは「機関投資家が売り」に回っていることを意味する。毎日数億、数十億ドルという資金を動かす機関投資家が売りに回ると、どんなに優秀な銘柄でもその売りの圧力には耐えられず、下落してく。

機関投資家だとかミューチュアル・ファンドのマネージャー達は、顧客の資金を運用する専門家である。投資銘柄を丹念に勉強している。企業の経営者に面会し、アナリストの会合に出席し、毎四半期の業績を予測できるだけの統計数字を把握している。我々個人投資家がどんなに頑張っても、彼らファンド・マネージャーの情報量や分析力にはかなわない。だから、抵抗するのでなく、彼ら専門家の動きをモニターして、彼らが「売り」に出たら何か我々が入手していない情報を獲得している可能性が高い。即彼らをフォロー、我々も「売り」に出るのが賢明だ。

本年3月上旬には、この機関投資家による「売り」の日が3回あった。さらに3月の末から4月初旬にかけて4回あった。プロが売りに回っていることを判断できたら、危険信号を見たと同じだ。早いところ退散するに限る。退散すべきだった。次回やってくる下落を早く読み取れるかどうか、今後筆者は値動きだけでなく「毎日の取引量」にも注意を向けることにしている。

新しいリーダー株を探そう:

まだまだ積極的に「買い」に回る市場ではない。市場が底を形成して次の回復期を迎える前に、次の世代の新しいリーダー株を探すことにしよう。過去のリーダーが再起することもあるが、大抵はローテーションと称して今までとは異なるセクター(産業分野)から新規リーダーが登場するのが過去のパターンのようだ。

市場全体の成長率からして今一番ホットなセクターはというと、半導体/エレクトロニクス産業だと言える。インターネット革命の普及が直接原因で、全世界的にチップ(半導体)への需要は急増している。パソコン用のチップよりも、移動体通信器やセルフォンなどワイアレス通信関連の半導体メーカー、そしてそれら半導体製造用の機器メーカーが、次の上昇気流を支えるのではないだろうか。さらに、コンピュータやインターネットの利用者が急増するに従って膨張するデータの保管・処理産業も、重要なテクノロジー分野だ。

そこで今後注目するべき銘柄、研究しておくべき銘柄としては、以下のような企業を推薦する。

半導体メーカー:

1)アプライド・マイクロ・サーキッツ (AMCC)
2)シリコニックス (SILI)
3)クリー (CREE)
4)トライクゥイント・セミコンダクター (TQNT)
5)PMC-シエラ (PMCS)
6)SDL社 (SDLI)
7)Qロジック (QLGC)
8)バー・ブラウン (BBRC)

半導体製造用の機器メーカー:

1)オーボテック (ORBK)
2)アプライド・マテリアルズ (AMAT)
3)テラダイン (TER)

データ保存機器メーカー:

1)ネットワーク・アプライアンス(NTAP)
2)アドバンスト・ディジタル (ADIC)
3)EMC 社 (EMC)

我がメイルのアドレスは、akira@odani.com です。ご質問、ご感想をお寄せください。 本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282%でした。2000年1月1日から今日(4月28日現在、すべて現金化した時点)までの成績は -15.33 % です。(自己資本金額を基準にした比率です)(去年のキャピタルゲイン・タックス額を差し引きました)。

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日米供に市場の不安感が増しているからでしょうか、読者は増えていません。市場の低迷期にこそ、次の上昇気流をつかむチャンスが潜んでいることをお忘れなく。


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