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23.  死んだ猫も弾む

何とまあ酷い市場でありました。今週は。ケガをされなかった人はいなかったのではないでしょうか。完全に現金に逃げ切った人は尊敬します。筆者はごぞんじのように4月4日の暴落の日に、我慢できなくなってボトムで全 部株式を売却したのですが、その後3日半の間、つまり先週末までナズダックは回復し続け、その回復基調で何も売るものがなく寂しく指をくわえて眺めていました。その悔しさから、愚かにも今週月曜日から少しづつ安いと思った時点で、従来から注目している優秀銘柄を買い込みました。勿論、この決断はすべて失敗です。一週間下がりっぱなしだったのですから。

死んだ猫も弾む:

ウォール・ストリートの用語に「Dead Cat Bounce」というのがあります。猫は高い所から落ちても上手くソフトランディングするのですが、一方死んだ猫でも落とすと弾む、つまり株価が暴落した後では、すでに勢いは無くなっていても一時的に盛り返すことがある、その値動きのことを指す言葉です。この死んだ猫が弾んだのが、先週後半の回復だったのです。つまり、筆者は回復が続くのではないかと思い買い込んだ。ところが入手したのはすでに死んだ猫だった、ということになります。株価暴落の底を予測する愚行に対して警戒する表現なのですね。正に、このトラップに自分ははまりこんでしまった訳です。

今後のナズダック市場:

さてどうするか。売りに出すには余りにも損金が大きすぎる。「凍り漬け」にして辛抱強く回復を待つか、さらに下落するリスクから残った手持ち金を守るか。判断の難しいところ。来週どう動くか、今週末の新聞や雑誌で多くの専門家が予測を試みています。回復するか下落を続けるか、どちらかが正しく、一方が間違った結果になるでしょう。確率は五分五分です。自分としては、じっくり値動きを見ながら、売れる価格まで回復するのを待って、できるだけ早期にもう一度売り払うつもりです。少なくとも借金額(マージン)はゼロにするつもりです。まだ2,3ヶ月は不安定な市場が続くと見ています。雰囲気が変るのは、夏の終わりから秋ではないでしょうか。

所詮お金です、余り深刻にならないこと:

読者から1〜2件、最近の筆者の連続的な失敗を慰めていただくメッセージを頂きました。その中には日本の證券会社の方もおり、日本でも「窓から飛び降りる人」が出るのではないと心配している、といったお言葉があり、ハット驚きました。自分も数十万ドルの赤字を出しているので、憂鬱ではありますが、「所詮お金だ」と割り切っています。お酒でも飲んで一夜ジックリ眠れば、明日からはまた新鮮な新しい一日を過ごせるのです。

株式投資と「生きること」の価値を同じレベルで捉えるのは間違いです。投資活動はあくまでもおカネのことであり、沢山あればそれに越したことはありませんが、逆に対して無くたって生きてはいけるのです。この豊かな世の中、「メシが食えなくなる」などということはありません。本当にメシが食えなくなったら小生の所で、食事くらいは面倒見ます。連絡ください。

損失を出した時に顔から血の気が引いて青くなる体質の方々は、株式投資には向いていません。本メルマガの初期の頃、投資家としての必要な資質を 数件列挙したと思いますが、その資格の一つとして、「余り深刻にならない性格」という条件を加えてください。

前向きの失敗:

最近良く売れている本で、「Failing Forward」(前向きに失敗する)というタイトルがある。つまり、失敗することにより前進する。失敗していないということは、危険を冒したり限界を確認していない。前進する努力を怠っているのではないかと自分を疑うべきだ。つまり、失敗こそが自己改革のエネルギーになるのです。アメリカの有名な発明家トーマス・エジソンの言葉で、「世の中には成功の一歩手前で諦めてしまった失敗者が沢山いる」というのがあります。つまり、99%ゴールに近い所にいながら、最後までやり遂げず諦めてしまう人達への警告です。投資でも同じこと。人生は全力投球しながらも、長期戦のマラソンでもあります。読者の皆様もここで諦めずに、次の機会をつかむべく頑張ってください。

ショート(空売り)の手法:

株価の値下がりを予測して、持っていない株式を売りに出して(つまり借り入れて)値下がりしたところで買い戻す、その差額が利益になる。という投資のテクニックがあります。筆者はこれをやったことがないので詳細は判りませんが、最近の下落市場では有効な手法ではないかと、フト考えてしまいます。ショート取引で成功するのは大変難しいと聴いていますし、株価の値下がり」を期待するというのは小生の性格にも合いません。所詮専門家ではないのでしょう。

株式市場の歴史を見ると、下落する局面も多々ありますが、基本的には値上がりが続いています。従って、時間的な機会の量から見ても、ショートするよりはロングする(つまり値上がりにかける)方が成功する可能性が高いと判断します。株価の下落を喜ぶような投資スタイルは小生には向いていません。異論もあるかと思いますが。

今後の推薦銘柄:

しばらくは現金を保護して、新しく株式に投資することは控えるようお勧めします。ただ、次の上昇気流に乗るための準備の研究を続けてください。現在の不安要因の一つはバリュエーション、つまり株の評価にあります。各社の利益成長比率に比較して、株価が過当評価されているという見方です。ここで問題になる指標は、クラシックなバリュエーション・モデルですが、対株価・利益指標(P/E 比率)です。利益成長率に比べて、価格が低いもの、つまりP/E 比率が低いものほど安全だという判断ができます。小生が追 跡している優秀銘柄の中で、P/E が比較的低いのは以下です。

(4月16日現在)
ADIC :P/E は57.14
SILI: P/E は38.94
TTIL: P/E は28.95
SNRA: P/E は24.86
KEI: P/E は19.88
ZOMX: P/E は27.25
PLMD: P/E は40.92

この程度のP/E 比率で、利益成長率が30〜50%であれば、買値が過当評価されているという判断はできないと思います。が、勿論その判断は市場がすることで我々個人投資家ではないことをご記憶ください。まだ、飛び込むのは早すぎます。待ちましょう、辛抱強く。

我がメイルのアドレスは、akira@odani.com です。ご質問、ご感想をお寄せください。

本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282%でした。2000年1月1 日から今日(4月14日現在、すべて現金化した時点)までの成績は -41.42 % です。(自己資本金額を基準にした比率です)(去年のキャピタルゲイン・タックス額を差し引きました)。

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