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21.  市場動向には逆らわないこと

本日、ナズダック指標が350ポイント(7.64% )近く下落した。小生のポートフォリオは、これも我が投資史上最高の12.68%という大暴落を見た。午後3時頃、市場が閉じる1時間ほど前、落ち込みが一時止まり横ばい状態にある頃、これで「ボトムをついたかな」という可能性(匂い?)を嗅ぎ 取り、普段から注目していた優秀な3銘柄に集中して、極めて安く買い入れ た。と、思ったが、実際にはこれも早すぎる買い物で、株価はそのまま落ち 続け、本日の買い物は(少なくとも短期的には)すべて失敗だった。ナズダックは3月上旬、今からほんの1ヶ月程前には、5,100 ポイントを越えるピークにあった。ほんの3,4週間で現在の4,223 ポイントへ下落、通算18%の 没落を見たことになる。

マイクロソフト社の独禁法訴訟を巡る和解交渉が暗礁に乗り上げた。ソフトウェアの最大手企業を襲った悪いニュースが、本日の大暴落の直接的な原因だとされている。市場の上下振動の直接的な原因、間接的な原因というのは、その日その日の偶然的な要素が多く、本当の原因というのはより複雑多岐で、また長期的なものだと思う。

連邦準備銀行には逆らわない:

連銀のアラン・グリーンスパン議長が、最近数回にわたり金利を引き上げていることはご存知だろう。アメリカ景気の過熱を心配して、また特に株式市場の過去6ヶ月間の高騰が生んだ富が、さらに消費者の買い物意欲を煽り、それがインフレを牽引することを懸念している。今後まだ2回程度(5月と6 月)の引き締めが続く、というのが大方の見通しだ。

金利の上昇は、株式市況に水をかける効果がある。ナズダックに上場している代表的なハイテク企業株は、ほとんど銀行融資を必要としないし、また実際に長期負債は少ない財務的に優秀な会社だ。従って、「金利の上昇の影響は受けない」というのが今までの楽観的な見方であった。一方、金利のイ ンパクトをもろに受ける旧経済株(自動車だとか、鉄鋼、石油、化学、紙パルプ、製薬、流通、消費財など)が新年以来暴落を続けた。逆にナズダックが高騰を続け、その新旧経済株価の間の格差が開き過ぎた。その格差の重荷 が、最近のナズダックの暴落の1原因である。結局、間接的ではあるが連銀の 高金利政策はナズダックにも影響したと言える。「連銀には逆らうな」(Don't Fight the Fed !)という投資家向けの教訓は正しかったようだ。

市場動向には逆らわない:

ナズダック市場の不安定感は、数週間続いている。過去2回の本マガジン記事でも主張してきた通り、今のアメリカ株式市場は危険に満ちている。しばらくは安定しないと見る。できる限り「売り」に回り、「底をついた」などという観測を自分で行う愚を避けることが大切だ。投資資金は現金化しておくことをお勧めする。今は勉強のシーズン、次の上昇気流がやってくるまでの間に、可能性の高い優秀銘柄を選別しておこう。

現在のナズダック市場を率いる大手ハイテック会社の株価を吟味すると、去年の秋から2倍、3倍、4倍にもなった銘柄がひしめいている。ダウ工業平均 値を構成する旧経済株との間でのギャップが開き過ぎた。初夏になって連銀の政策方向が明確になり、市場が安定すれば、テクノロジー株の上昇が再開すると思う。アメリカ経済の革命を背負うテクノロジー株の将来性を疑うつ もりは毛頭ない。只、現在の市況にはダウンサイドのリスクが高すぎると主張しているだけだ。投資家向けのアドバイス「市場動向には逆らうな」 ( Don't Fight the Market ! )は、これもやはり正しいと思う。下落している市況には対抗できない。落ちつくまで待とうではないか。

投資家の皆様へのアドバイス:

まとめ

1)「連銀には逆らうな」(Don't Fight the Fed !)
2)「市場動向には逆らうな」( Don't Fight the Market ! )
市場は間違っている。連銀は金利を上げるべきでない、と主張した所で、一個人の私見に過ぎない。市場に抵抗すれば、傷つくのは我々個人投資家である。さっさと、気流の変化を嗅ぎ取り、立ち去ることだ。

観察者になる勇気:

ミューチュアル・ファンドの投資マネージャーだとか、ヘッジ・ファンドの投資顧問達は人の資金を預かってそれを運用するのが職務なので、なかなかその運用資金を100%現金化することはない。契約上できない場合もある。が、我々は個人投資家であり、自分の利益保全のためには、すべて株を 売り払うというオプションもあることを忘れないようにしよう。

しばらくは市場から資金を引き上げて、横から動向を観察する。というのも、合理的な戦略だと思う。

本人への戒め:

以上、ここで解説した各種のアドバイスや戦略は、実はこの筆者自身が自分に言い聞かせているものそのものです。自身が、現実にはすべてを現金化する勇気とディシプリンに欠けていたために、現在でもマージン込みでかなりの資金を市場に残してあり、本日は大出血を体験したところです。じっくりと過去数ヶ月の成果を分析し、現在の市況を判断して、もっと早期に「利益を守り、損失を削減すべき(Take Profits and Cut Losses )だった」と反省しています。

オンラインで株式市況をモニターしていると、ついその値動きの興奮に巻き込まれ、誤ったタイミングで「売り」や「買い」の注文を入力しがちだなと、今気がついています。極めて簡単に売買できるために、ラスベガスで偽金チップを用いてギャンブルを楽しんでいるような錯覚に陥りがちです。危ない!危ない! 皆様読者もこの点、大いにご注意ください。オンライン株式には、自己鍛練というか自己抑制(ディシプリン)が大切です。

今後の推薦銘柄:

という訳で、今現在はどんなに優秀な株でも「買い」はお勧めできませ ん。が、一度市場が安定した時のための準備として、50日間の株価平均値ライン(50 Day Moving Average)という判断材料をご紹介します。過去50 日間の株価の平均値を曲線にしたもので、機関投資家などの大手が購入して いる銘柄は、この50日ラインで売買の境界線(底)を形成することが多いのです。つまり、下落している株価が50日ラインに近づいたり、それを越えると大量の「買い」が入り、それ以上の下落を抑え、株価が底を形成する訳です。あくまでも可能性の問題であり、本日の大暴落ではその50日ラインを大きく下回ったものが続出しています。従って、今の所サポートのライン、つまり底がどこなのかは見当がつきません。

が、一度市場が回復し始めたなら、この50日ラインを下回ったもの、つ まり「売りが行き過ぎた銘柄」が早期に回復する可能性が高いと思われます。この50日間の株価平均値ラインは、あいにく無料のヤフーだとかクウィックンなどの投資家サイトでは、そのデータが搭載されていない様子です。筆者はシュワッブの口座を利用していますので、その自分の取引サイト にて、この50日ラインを参照しています。皆様読者も、それぞれご自身の 證券会社取引サイトで、この50日ラインはアクセスできるのではないでしょうか。確認してみてください。

今回は、今筆者が虎視眈々と睨んでいる優秀銘柄で、本日50日ラインを 下回っているものを紹介します。近い将来、「買い」を推薦することになる 銘柄だと思います。 値段は、4月3日の終値です。

ADIC $ 30 前後
CHKP $ 134 前後
NTAP $ 67 前後
QLGC $ 103 前後
TTIL $ 31 前後

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本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282%でした。2000年1月1日 から今日(4月3日現在)までの成績は21.28 %です。(自己資本金額を基準にした比率です)。

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