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19.  ローマは1日にして成らず

真剣な投資家にとっては大変に疲労困ぱいする1週間が過ぎ去っ た。読者の皆様もさぞお疲れだったと思います。もし何も心身の疲労を感じておられないようだったら、すでにベテラン投資家としての資質を獲得され、少々の市場の振動には心が動かないだけの厚い皮下脂肪を蓄えられたか、あるいは逆に大したお金をアメリカの株式に投資していない最先端の初 心者かのどちらかでしょう。

現状分析:

3月の15日の水曜日、ダウ工業平均値が320ポイント以上も高騰する一方、ナズダック市場は月曜日からの3日間連続で続落、この日は124ポイントもの下落。先週の金曜日、3月10日の高値からナズダックは通算10.7%もの落ち込みを見た。

次いで木曜日も午前中は落ち込みが続き、午後になってやっと回復。金曜日も多少だが回復基調を取り戻したものの、ナズダックがこの短期コレクションの底をついたか否かは議論のある所。まだまだ安心できない不安感が漂っている、というのが筆者の読みだ。

1日で10%近く暴落した筆者のポートフォリオ:

筆者自身の投資ポートフォリオは、最悪の日3月15日の市場が閉じた時、 前日比で9.47%の下落を見た。1日でこれだけの損失を体験したことは、我 が10年間の投資経験にもない。前代未聞の大損失を出した。翌日は8%の回 復、そして金曜日にはナズダックが1.7%の回復であったのに比して、自分のポートフォリオは2.32%回復したので、ほぼ水曜日のロスを2日間で取り 戻した計算になる。ホット.............. 。それでもマージン金額を差し引いた自分の資金は、先週末に比較すると18.43%の減少を体験、大きなショックだった。

自己反省:

何故、月曜日(3月13日)にバイオ関連株の没落の日にそのネガティブなムードが他のハイテク株にも波及する可能性を読めなかったのか。今、自分で反省している。月曜日の下落開始以来、自分は欲しい銘柄が続々と値下げされるのを見て、これは「最高の買い時」とばかりに買い漁り、結局50万ドル近い買い物をした。それが、火曜日、水曜日、そして木曜日の前半と約3日間にわたり、暴落し続けたのだからたまらない。新しく買い入れた銘柄は、軒並み下落で大赤字を抱え込んだ。木曜日には耐えきれずに、2日前に購入した新銘柄はほとんど底値で売却することを決めた。クラシックな買い時の読み間違いである。また売り時の読み間違い、という二重のミスを犯した可能性もある。

買うべきではなく、売るべき時:

今週の月曜日は、売るべき日だったのだ。注目している欲しい銘柄の値段が下がったのは、市場全体が感じていた不安感が現実化した訳で、どんなに 優秀な銘柄でも勢いのついた市場の売りの大波には飲み込まれてしまう。木曜日に損をしながらも新規購入株を売り払った決定が正しかったか否かは、今週のナズダックが本格的に回復するか否かにかかっている。イエスならば 売りは重ねて失敗であり、ノーなら「売り」による元本保全策は正しかったという判断ができる。これは1週間もすれば明白になる。

市場のボラティリティーと高まるリスク:

買い時も、売り時もベストのタイミングを捕まえるは難しい。特に今年に 入ってナズダック市場の上下振動の幅も頻度も増加しており、リスクが高まっている。10%以上の下落は、通常市場のコレクションと称して、定期的にやってくる過剰評価の修正期なのだが、その10%が3日間という超短期で起こることは過去にはそれほどなかった。が、今年はナズダックの10%以上 コレクションはすでに3回目である。

株価も高騰する時は、極端にうなぎ登り曲線を描く。数年前には一株が100ドルを越える高値株は例外的だったが、今日ナズダックでは300銘柄近く が100ドル以上の値段をつけている。筆者のポートフォリオは、先週の金曜日には30銘柄近くあったが、その内の18銘柄が100ドルを越えている。200ドルを越えるものが5銘柄、400ドルを超えるのが1件ある。こうした高値の株式の値段は、1日の内に20ポイント、40ポイントも振動する。それだけ、リスクが高まっている訳で、注意しないと大金を損失してしまう。ますます、不安感が高まっている市場動向ではある。

ローマは1日にしてあらず:

明日市場がどう動くか、誰も予測できない。予測する専門家はいくらでも いるが、当たる者もいれば、当たらない者もいる。コンスタントに当たる者 はいない。いれば、予測などを仕事にせずに、自分の投資利益で悠々自適の 生活をしているだろう。

ナズダック市場に代表されるハイテク産業の将来性が高いことは、何も 変っていないと思う。今現在進行中のインターネット革命は、まだ3年や5年 は続く。長期的には、あくまでもナズダックのハイテク銘柄への投資が正し い戦略だと信じている。が、ご存知のようにダウ工業平均値で代表される所 謂「オールド・エコノミー」会社の将来性は、明るくない。連邦準備銀行の アラン・グリーンスパン議長が金利の引き上げ意図を明示している限り、株 式市場の不安定感は消えないだろう。

現金化して資金保全:

それでは今後数週間、どうするか。何も常に全資金を株式に投じておかな ければならない理由はない。特に借金してマージン・アカウントを利用して 投資している人達は、赤字を出すと損失が2倍に膨らむから、要注意。しばら くは、借金(マージン)の金額を減らし、また利益を上げた銘柄を売却して 現金化、「Take Profit, Cut Losses 」つまり、見返り利益を換金し、赤字 を防止するための防御戦略をお勧めする。

コンソリデーションの時期、次の成長銘柄研究のシーズン:

市場が不安定な時はサイドラインにしりぞいて、大手機関投資家や同僚の 個人インベスター達がどう動くか、方向が見えるまでは「買い控える」。そ れが、現在の我が戦略である。その待ち時間を利用して、次の上昇サイクル にはリーダー格にのし上がる銘柄を探すことにしよう。現在保有しているも のの中にも、今後1年の間に100%、200%高騰するものが潜んでいるかもしれ ない。先ずは、あくまでも売上高、利益高の成長率をチェックし、またその 会社が活躍する産業界における筆頭にいるか否かを確認する。ファンダメン タルズを把握しておくことだ。次に大切なのは、「買い」のタイミングだ。 すでに過去3ヶ月間の間に大きく値段が跳ね上がった銘柄は追い回さないこ と。ピークで買い入れ、ダウンを経験する可能性が高い。また、株価がピー クから落ち込んでいても、その下降方向にブレーキのかかっていないものに は手を出さないこと。横ばい状態のコンソリデーション期に入ったもので、 一休みした後、次の上昇サイクルを開始する寸前に飛び込むことをお勧めす る。毎日チャートを見ながら、そのような株式が発見される訳ではない。要 するに、忍耐強く待つことが大切だ。この人生、どのようなキャリアにおい ても必ず必要になる「忍耐心」、これは投資の世界でも必須の資質だと思う。

今週の推薦銘柄:

研究に値いする銘柄は多々ある。が、今後2,3年間のアメリカ経済の見通 しから判断すると、どうしても「オムツのメーカー」だとか、「紙パルプ」 会社の将来性が高いとは思えない。インターネットやビジネス・ツー・ビジ ネス(BtoB)と称される電子商売、電子産業の成長率は今後もさらに高騰する と思われる。IPO 市場で氾濫している利益も売上もない、まったくの未知会 社は避けて、実際に利益を計上しているインターネットのインフラ会社を推 薦する。詳細な研究は読者に任せるとして、ここでは以下の5 銘柄を研究対 象としてお勧めしよう。

EMLX : Emulex Corp.
コンピュータ産業、ローカル・ネットワーク

ITWO : i2 Technologies
コンピュータ産業、エンタプライズ・ソフトウェア

JDSU : JDS Uniphase
テレコム機器メーカー

AMCC : Applied Micro Cuicuits
電子業界、特殊半導体メーカー

NTAP : Network Appliance
コンピュータ産業、メモリー機器メーカー

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本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282%でした。2000年1月1日から今日(3月17日現在)までの成績は87.19%です。(自己資本金額 を基準にした比率です)。
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