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15.  バイオテクノロジー銘柄に注目

これまで推薦してきたアメリカ株式の銘柄は、大部分がインター ネット関連のインフラ株だとかエレクトロニクス、そして半導体やソフトウ ェアといったハイテクノロジー企業だった。同じように高度の技術力を駆使 するハイテク分野ではあるが、今回は医療産業に所属するバイオテクノロジ ー企業に注目していただきたい。

成長産業に着目:

優秀な会社はあらゆる産業界にある。航空会社のサウスウェスト・エアラ インは運営効率が良く経営者が優秀なことで有名だ。パソコンのメーカーで あるデル・コンピュータを、優秀企業ではないという人は希だろう。また総 合電機メーカーであり、かつ金融業で収益の半分以上を上げるジェネラル・ エレクトリック社は全世界に知られる超優良企業である。が、ここでは、こ れらの銘柄は投資対象としては推薦しない。というのは、必ずしも成長産業 にあるリーダーではないからである。

投資家として選択する優秀銘柄は、先ず第一にその企業が活躍する分野が 成長しているか否かの判断にある。そうした物差しで測るなら、エアライン だとかデルやジェネラル・エレクトリックのようなコングロマリットではな く、次世代の技術革命を担うインターネットだとかコミュニケーション産 業、社会の変化を可能にするインフラストラクチャー会社ということにな る。

遺伝子の分析や操作を基礎にするバイオテクノロジー産業も、今革命の前 夜にある有望産業であることは間違いない。ここに次世代の数百倍成長株が 潜んでいる。 投資分散は邪道:

我がメールマガジンで数十という銘柄をすでに紹介してきたが、ここで一 言警告を発したい。それは、投資におけるダイバーシフィケーション、つま り「分散化」は正しくない、という常識を覆すアドバイスだ。去年1年間 に、アメリカで2倍以上に株価が高騰した銘柄は124件あったという。これ は 合計8,800 件ある上場銘柄の1.4% に過ぎない。この124銘柄の内の数 件を選択できた投資家は、100%以上の業績を上げられたわけだ。

リスク分散の方法として、投資家のコミュニティーではダイバーシフィケ ーション(分散化)はほぼ常識化している。つまり、大損をするリスクから 資産を守るために、「多数の銘柄に分散して投資せよ 」というアドバイスで ある。わがメールマガジンの皆様読者へのアドバイスはそのまったく逆であ り、「分散化は止めなさい」と言いたい。何故か、先ずは損をしそうな銘柄 は最初から買わないことをお勧めしてきた。もし購入してから、値段が下が り始めたら、さっさとミスを認めて売却すること。それがロスを防ぐ最高の テクニックである。

次に、分散投資すると大きな利益をあげる可能性を微少化してしまうこと を、簡単な算数で説明しよう。例えば、$ 5,000 (\550,000 )あったとしよ う。それを、5等分して5銘柄に投資したとする。それぞれ皆、株価は上昇し て、5%、10%、20%、50%、そして100%上がったとする。(去年は 100%以上値上がりした銘柄が124社あったことをお忘れなく)。5銘柄 への投資の平均見返り率は37%になる。日本企業に投資している可愛そう な同僚にすれば37%は素晴らしい数字だろう。が、もしこの資金をトップ の2銘柄に投資していたなら、見返りは74%になった計算になる。分散化と いう消極的なリスク管理ではなく、時間をかけてトップ中のトップ銘柄に資 本を集中投入することをお勧めする理由である。

バイオ分野が有望な理由:

過去数ヶ月の間に彗星のように上昇しているのが、医療業界の内のバイオ テクノロジーだ。過去1年間でこの産業界の株価をベースにした資本金は2倍 に伸びた。その増加額の半分は、ほんの過去2ヶ月間に達成されたものであ る。如何に急成長しているか読み取れる。

遺伝子技術を基礎にしたこの産業は、1980年代にその研究開発が秘めた膨 大な可能性を夢見て高騰したのはご記憶だろう。当時は夢が夢に終わり、バ イオのバブルは崩壊した。今回のバイオ・ブームには、同じような危険性が 隠れてはいないのか。一つの前向きのヒントは、バイオ企業の収益率が改善 されていることにある。

黒字に転換するバイオテクノロジー企業数

黒字転換したバイオ関連の企業数はここ数年急増している。1990年にはほ んの7,8社しか利益をあげていなかったが、最近ではその数は27,28 社に増加している。

コンピュータ能力を駆使して人体のゲノム(染色体)をすべて配列し、 100,000 件もある遺伝子のすべてが発見・認定される日が迫っている。人体 の遺伝子の特性から判断して、我々一人ひとりがある特定の疾病(喘息だと か、関節炎だとか、ガンだとか)にかかる可能性を統計的に予測できるよう になる。従って、遺伝子マップの研究から予防医学が進歩することは間違い ない。また、遺伝子操作をして新薬が開発され、さらにモノクローナル抗体 の研究が進み、連邦医薬品・食品局(FDA)により認可されるバイオ薬品件数 が増加している。1999年には合計22件のバイオ新薬が認可された。これでバ イオ薬品は合計92件が市場にデビューしたことになる。さらに現在350件 ものバイオ新薬が人体臨床実験中である。業界の大手であるジェネンテック 社のハーセプティン(Hercetin)は乳癌患者に投与され、メディミューン社 のシナジス(Synagis)は幼児の呼吸器系ウィルスに効くとされている。いず れも過去には処方がなかった病気である。

1999年のバイオ製薬会社のトップ3社
アムジェン社    利益は$ 863.2 million
カイロン社     利益は$ 524.1 million
ジェネンテック社  利益は$ 181.9 million
今週の推薦企業:

この分野で注目すべき会社の1社、インヴィトロゲン社(InvitrogenCorp. )を紹介しよう。

ティッカー・シンボルは、IVGN:
http://quote.yahoo.com/q?s=ivgn&d=3m

バイオテクノロジーの研究開発ラボラトリーに、リサーチの機器類をキット の形で供給する会社である。製薬会社、大学、政府機関の諸研究所をクライ アントにして、遺伝子のクローニングだとか分析など、モレキュラー・バイ オロジー関連の研究器具を納めている。人体の細胞が遺伝子によってどのよ うに支配されているかを分析する作業で、新薬の発見に寄与する活動だ。正 に今成長分野のまっただ中にあり、最近の売上高は前年比で30%以上、利 益は60%以上膨張している。

他に推薦できるバイオ関連銘柄:

QGENF : Quiagen NV
http://quote.yahoo.com/q?s=qgenf&d=3m

TECH : Techne Corp. 今四半期利益は56%、売上高は17%増加した。
http://quote.yahoo.com/q?s=tech&d=3m

JMED: Jones Pharmaceutical
http://quote.yahoo.com/q?s=jmed&d=3m

BVF : Biovail Corp. International
http://quote.yahoo.com/q?s=bvf&d=3m

BGEN : Biogen
http://quote.yahoo.com/q?s=bgen&d=3m

AMRI : Albany Molecular
http://quote.yahoo.com/q?s=amri&d=3m

PLMD : Polymedica
http://quote.yahoo.com/q?s=plmd&d=3m

ブーム中の銘柄なので、株価は高騰しています。それを後追いせず、近い将 来市場全体が落ち込んだ時を見計らって、適切な価格に落ち着いたところで キャッチできるよう、今からモニターしておくと良いでしょう。

我がメイルのアドレスは、akira@odani.com です。ご質問、ご感想をお寄せ ください。本文筆者の昨年度(12月末)の投資業績は、282%でした。

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